#114 税理士の1年間② 繁忙期イメージ

2月3月:最繁忙期の1つである確定申告

前回の続きです。

法定調書関連が終わると、程なくやってくる一大イベント。

確定申告(通称、確申)です。

私は確定申告業務は少なめですが、たくさん受け持っている方に聞くと、土日もないのはザラのようです。
個人ともなると、資料が送られてこない(もしくは間違った資料が来る)ことは日常茶飯事みたいで、なかなか進まないこともあるみたいです。

迫りくる期限。
仕方ないとはいえ憂鬱な季節ですね。

なお、新人税理士はこのタイミングで「無料相談」に駆り出される可能性が高いです。
強制ではないのですが、誰かが対応しないといけないので、新人が実質駆り出されます。
業務量も気持ち的にもお腹いっぱい(笑)

4月5月:一瞬の休み⇒法人業務最繁忙期

確定申告が終わると、一瞬落ち着きます。
法人の3月決算業務が控えていますが、監査と似ていて4月上旬までは準備段階といったところです。
4月中旬ともなれば、上場会社など早い会社は税金計算が始まりますし、決算業務を行っている場合は繁忙期突入です。

ただ私の感覚では、GWはそこそこ休みやすい、少なくとも監査法人よりは休めます。
法人税の申告期限は5月末(申告延長をしていても納付は5月末に行われるため、実質的には5月末)なので、GWにまとめ切る必要性がないためです。短信発表と審査を5月15日までに控えている監査法人とは、そこが異なります。
4月と5月では、税理士は基本5月の方が忙しいと思われます。

6月~:スローダウン

6月になるとようやく落ち着いてきます。
申告延長をしている法人があると、まだ業務は残るものの5月よりは格段に余裕が出ます。
6月末になればほぼ1年は終わり・・・といった感覚は、監査法人と似ています。
源泉の納期特例が7月にありますが、正直これくらいです。

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