#107 会計士は企業の医者? 医の倫理綱領から 

会計士は企業の医者だ?

「会計士は企業の医者だ」
初めて聞いたのが受験前か最中だったかは忘れましたが、聞いたときは、へぇ~、と思いつつも、ちょっと憧れを抱いたのを今でも覚えています。
実際実務についてみると、(私は)ちょっとおこがましいかもな・・・と思っちゃいます。
(そういう矜持を持って仕事されている方もいるでしょうし、逆にそれはすごいと思います)

それはさておいて、「会計士と医者」のフレーズで思い出したことがあり、今日はそれを。
なお先にお断りしますが、大変抽象的・倫理的な話です。
「だから何だよ」という話。直接の実務話はゼロですので悪しからず・・・

医の倫理綱領

5年ほど前、前職時代の社内研修で、とあるパートナーの方が『医の倫理綱領』※に例えて会計士としての心構えを説かれました。
※ 『医の倫理綱領』は、医道の高揚を定款に掲げる日本医師会の基本原則の一つとしてされているものらしいです。

医の倫理綱領は、以下6つの原則から成り立っているようです。

  • 医師は生涯学習の精神を保ち、つねに医学の知識と技術の習得に努めるとともに その進歩・発展に尽くす
  • 医師は自らの職業の尊厳と責任を自覚し、教養を深め、人格と高めるように心掛ける
  • 医師は医療を受ける人びとの人格を尊重し、やさしい心で接するとともに、医療内容についてよく説明し、信頼を得るように努める
  • 医師は互いに尊敬し、医療関係者と協力して医療に尽くす
  • 医師は医療の公共性を重んじ、医療を通じて社会の発展に尽くすとともに、法規範の遵守および法秩序の形成に努める
  • 医師は医業にあたって営利を目的としない

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