#41 私のキャリアを振り返って⑪(チームマネジャーとして大切なこと)

私のキャリアを振り返ってシリーズ。
4.監査法人マネジャー~シニマネ時代②

1か月以上空いてしまいましたこのシリーズ。
あと1つだけブログにして一旦終わりたいと思います。

今回は「チームのマネジャーとして」です。

プレイヤー ⇒ 監督

スポーツで良く言われる現象ですね。
「名選手名監督にあらず」
監査法人の仕事も時に当てはまると思います。
特に人数が多い大手監査法人は尚更でしょう。

マネジャーになったときに覚えた葛藤でした。
選手時代の癖が抜けない。監督はイヤだ。
私は特にそれが強かった気がします。
シニア時代は、前面に出て自分の考えの元に(好きなように?)仕事ができて、充実していました。
思う通りにやれることが楽しかった。
一番情報も持っていますし、力発揮すればするほど思うようにやれる。

しかし、チームのマネジャーになるとそうもいきません。
前に出ることもできるのですが、それではマネジャーの役割は誰が担うのか?
何よりシニアの機会を奪うことにならないか?

私もマネジャーとなりしばらくはここに気持ちが行き届いていなかったですね。
頭では分かっていても、シニア時代の楽しい感覚が抜けなかった、いや、抜くのにどこか躊躇いがあったのだと思います。

回し方の違いと意思疎通の難しさ

マネジャーの役割を当時も頭では理解していたものの、実践では別の難しさがありました。

1.回し方の違い
他のチームがどうかは分かりませんが、チームを回すのは決して1人ではありません。
シニアもマネジャーも、パートナーだって回す場面がある。
ただ、回し方や回す場面が違うんです、きっと。
私はここがピンときてなかったです、当初。
シニアであれば基本現場を回すのですが、私は平時でそれをしてしまうことがあった。
マネジャーであれば、平時でなく現場が困ったときなどの異常時、さらにはチームメンバがスムーズに動けるような裏方的な回し方をする
なのに、それらが必要な場面で私は動けなかった(正確には動くべき時の判断がずれていた)。
どんな仕事でも同じかもですが、回す意味合いを理解して納得して動く必要がある、と今になって思います。

2.意思疎通の難しさ
教科書的なミッション(監査なら監査報告書を無事出せるようすること)や、誰もが分かるタスクは問題ありません。
問題なのは、仕事の進め方や判断に迷う時。
全て事細かに指示することも現実的にできませんし、事細かに連絡しろも違和感あります(報連相の軽視ではありませんよ)。
自分の方が間違っていることもあるので、コミュニケーションを躊躇したり。 
シニア皆さんのタイプも異なりますしね。
「言わなくても大丈夫だろうな・・・」をつい発動したり、もしくはつい前に出てしまう。しかも勝手に。
結果、育成の実質放棄になっていた気がします。
いけませんね。
私は各々のタイプを可能な限り見極めて理解しながら接するよう努めてたつもりですが、出来ていない時の方が多かったでしょうし、一般的な良策だったかは分かりません。
が、経験を通じて「目的は拘るが手段は柔軟に」は考えるようになりました。
マネジャーになって数年経過してましたが(笑)
進んでいる方向性が大きくずれていないか(軌道修正できるか?)?
理想は、ミッションを(ニュアンス含め)頭でも心でも共有できれば上手く流れるのでしょうが・・・そんな簡単じゃないですね(汗)

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