10年強やってきた監査では何度か不正の場面にも出くわしました。
私は世間を賑わす程のモノは出くわしていませんが、印象深いものを紹介します。
Episode2：資料切り貼りから見つかった不正
クライアントの子会社（重要な構成単位でない）の売掛金をチェックしていた時の事です。
とある支店（かなり遠方でした）の売掛金明細を確認するべく、資料依頼しました。
理由は単純に内訳を確認したかったから。
この時点では特段他意はありません。
さて、しばらくして明細がFAXで届きました。
私の先輩がそれをチェックしていたのですが、ふとこんなことを言い出しました。
「この明細、数字と数字の間に微妙に線が入っているのだけど、なんでだろ？FAXのせいかな？」
別にこれをもって先輩もどうのこうのはなかったと思います。目の粗いFAXならこの程度の事はありそうです。
で、確認していただくよう親会社の担当者に問い合わせます。
しばらくして回答が来ました。
何と、支店の担当者が、その資料を改竄していたことが判明したのです。
方法は、資料の切り貼り！！