目的は拘れど、手段は拘らない
渋沢栄一は、この視点があったのだと思います。
「目的は拘るが、手段は決して拘らない」
国家国民の繁栄を目指すのは何も方法は1つではない。
倒幕計画は、幕藩体制が腐敗していて国家の繁栄を阻害するものだと考えたから。
幕臣となったのは、死んでは全てが終わる、一方で幕府を内側から変えられるかもしれないと考えたから。
実業家を超えて、最終的には教育者の顔を持った所も興味深いです。国家国民の繁栄には教育が重要だと考えたからなのでしょう。
会計士・税理士も、仕事の性質上クライアントの問題解決に直面する場面が多々あります。
その際、1つの解決方法を押し付けたり(譲らなかったり)、柔軟な対応ができなかったりすることは、時にあると思います。
他に何か方法はないか?と考えることはとても重要なことだと思います。
立場が違うからできることがある
その一方で、立場上一定の対応しかできない場合もあります。
しかし、見方を変えれば、その立場だからこそできる点もあるのではないかと思うのです。
監査人だからこそできること
税理士だからこそできること
コンサルだからこそできること
組織だからこそできること
個人だからこそできること
渋沢栄一も、「国家国民の繁栄」という目的を、その時の立場で何ができるか。これを生涯やり通してきた人物なのだろうと思います。
「国家のため・・・」という大それた使命を私は持ち合わせているとは思ってなく・・・ごく一般の社会人として「お客さんのため、地域社会のため」は考えているつもりです。
「個人会計士と税理士」という立場だからこそ行えることは何なのか?改めて大切にしたいと思います。