「LIFE SHIFT2」が発売、早速読みました
先月「LIFE SHIFT2」が発売されました。
2016年に発売され42万部を超えるベストセラーとなった「LIFE SHIFT」の第2弾です。
LIFE SHIFT2(ライフ・シフト2) 100年時代の行動戦略 [ アンドリュー・スコット ] 価格:1980円(税込、送料無料) (2021/11/28時点)楽天で購入 |
私も第1弾を読み、色々考えされられました。
仕事だけでなく、その背景にある人生というか生き方を、この本を切欠に改めて考えました。
この本を読んで、独立するなど監査法人時代とも異なる生き方をしてみたい、と少なからず思ったのは紛れもない事実です。
今後のキャリアを悩んでいる方、考えたい方。ぜひ1度この本を読まれると良いと思います。
何某か発見、思う所があると思います。
が、約300頁もあり読むのがまず億劫です(笑)
ということで、今日は内容をざっくり解説してみたいと思います。
なお、全部で7章ありますが、1~5章で十分だと思いますよ。
(6、7章は社会、企業側の視点なので、一旦読み飛ばしてもいいと思います。目を通してそう思いました。)
テクノロジーの進化と長寿化⇒人生のあり方が変わる
基本メッセージはLIFE SHIFT1に近いです。
LIFE SHIFT1では、長寿化、言い換えれば人生100年時代を迎えるにあたっての行動変容を説いています。
その上で、具体的に3つの無形資産「生産性資産、活力資産、変身資産」が重要だと解説していました。
(今日はこの点は触れません)
LIFE SHIFT2では、長寿化に加え、テクノロジーの進化も重要な前提として置いています。
以下、骨子を私なりにまとめてみました。
現代社会及び未来社会は、テクノロジーの進化と長寿化を基本的前提にスタートします。
これについては異論ある人はほぼいないのではと思われます。
そして、それらは以下の変容をもたらします。
・テクノロジー ⇒ デジタルの進化やAI等で、仕事や過ごし方が変わる。新しい産業の勃興や働き方の変化。定型的な業務の消滅、RPAといった労働力の代替等の加速。
・長寿化 ⇒ 人生が長くなることで、経済面(人生の資金計画)の方策が変わり、かつ重要度が増す。また、長寿化によりさらに長くなる老後(ここでは現在定義されている老後とします)生活を従来と同じ時間軸で過ごして良いのか?一方で老い方も変わり年齢に対する見方が変わる。
といったものです。
単に産業や雇用が変化するだけでなく、いわば「人生のあり方が変わる」と言っています。
あり方が変わるのは分かった。ではどう見直したらいいの?何をベースにしたらいいの?
本書では以下を土台とすべきと主張しています。
1.経済面の考慮:良い生活をするには、十分な生活水準の維持が不可欠。これが全ての土台。AIによる雇用消滅や高齢化による年金制度の懸念も、全て経済的な不安から来ている。
2.可能性の開花:人間は経済面の充足だけでは満足できない生き物。帰属意識、自尊心、有意義なアイデンティティといった「人間としての可能性の開花」を同時に実現させる必要がある。その尺度が「①物語、②探索、③関係」である。
要は、「十分に生活できるだけの稼ぎと、人間としての生きがいが重要」ということですね。