#58 LIFE SHIFT2 ① ~要約解説~

人生は「3ステージ⇒マルチステージ」に変化する

土台は、経済面の考慮、物語、探索、関係であると紹介しました。
そして、LIFE SHIFT2では、人生ステージが変容するしています。
これはLIFE SHIFT1でも主張されているのですが、私はこの考え方が最も響いています

人生を「教育」「仕事」「引退(余生、余暇でもOK)」に区分するとします。

3ステージは、各ステージの移行時期も仕方も同様です。
大学生までは勉強をし、新卒として同タイミングに一斉に社会人へ移行。40年程働き続け、60歳を過ぎる辺りで一斉に退職引退し、その後余生として余暇を楽しむ。
そして動き方は「移行」。つまり一方通行
現在でも一般的にイメージされるスタイルです。

一方のマルチステージ。人生最初の教育は似ているのでしょうが、その後が異なります。
社会人になり同じキャリアが最後まで続くとは限りません。
テクノロジーの進化により求められる仕事がより速いスピードで変化していくからです。
それに対応するには、もう一度何かを学び直す必要性が出てきます。教育ステージへ中年になって戻り得ます。そこでは異なる人間関係(コミュニティ)が新たに構築されるでしょう。
逆に長寿化による晩婚化や介護の時期も変わることで、一時的な長期休暇を途中で取らざるを得ない、若しくは自ら進んで取る事もあるでしょう。
各ステージを行き来するようになるのです。
もはや年齢への固定観念の意義が薄くなります

しかも、テクノロジーの進化と長寿化により行き来の回数は必然的に多くなります
なぜならば、必要とされるスキルの変化は速く、長寿化により健康寿命も長くなり変化に晒される期間が長くなるから。

世代間の関係も変わります。同じステージに異なる世代が交じり合うようになります。

こうなると、ロールモデルというのがなくなっていきます。
自分で人生を設計し、十人十色で各自が人生のストーリーを歩む。
「ありうる自己像」を描くことだと本書では言っています。

会計士なら実現可能と私は思います

以上、いかがでしたでしょうか。
「うへー!」「そんなんできるかよ!」「改めて生き方を考えてみよう」、色んな感想を持たれたかと思います。
この生き方考え方が全てではないと思いますが、私は考えさせられました。
なお、私見ですが、会計士は本書で紹介している生き方を実現しようと思えば全然可能な職業だと私は思います。

それはまた次回以降にしたいと思います。

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