#21 私のキャリアを振り返って⑩(営業を考える)

私のキャリアを振り返ってシリーズ。
4.監査法人マネジャー~シニマネ時代①

マネジャー時代に考えた「営業」

突然ですが、お仕事は誰かにいただかないと始まりませんよね。
(強引に取りに行った、のだとしても、それはお仕事を相手からいただいているわけです、一応)
マネジャー職となり、またアドバイザリーやIPOといった単発案件も何年かしていたこともあり、「お仕事をいただく」「報酬を考える」といった「営業」について考える時代がありました。
今日はそのことを書きたいと思います。(報酬は今日は触れません)

もちろん独立開業した今、この点非常に考えさせられます。
お仕事を自分で獲得しなければ生きていけない訳ですし・・・

ちなみに「営業」については、私は正直語れる素質も資格もありません。(もともと営業に抵抗感もあり専門職目指したのもあるくらい・・・)
ド素人が仕事を通じて思った戯言と思っていただければ。

会計士にあった営業力をつける

結論から言うと、私は会計士にも「営業力」は重要だと思うようになりました。
理由は単純です。
・お仕事をもらえなければ、お金ももらえないから(つまり生きていけない)
・そして、「お仕事」は「誰か」に発注していただかないといけないから(企業だろうが個人だろうが、同じこと)

営業の意味合いですが、私は別に必ずしもドさ周りして頭下げて顧客をひたすら獲得する・・・ということでもないと思います。
口達者である必要も必ずしもない。

お仕事は相手のニーズがベースに成り立つものだとすると、
・相手の考えを理解する力、課題を感じ取る力、ニーズを聞く力(インプット力)
・その道筋をつけてイメージしてもらう能力(アウトプット力)
この2つができれば、十分な営業だと思います。

アウトプットの力は何も自分が全て専門能力を発揮して行わないといけないものではありません。
どういうナレッジやテクノロジーが必要で、どういう能力を持った人なら対応できるか。さらにそれを何某か紹介できるか。
それで立派なアウトプットだと思います。

相手の立場に立ってみれば当然かもしれません。
困りごとの解決、これが「お仕事の目的」ですよね。
となると、目的が達成できるイメージがなければお仕事の発注はしづらいと言えます。

もちろん、ご縁だったり信頼が勝ってお仕事をいただけることもあると思いますが、それに甘えててもいかんですよね。
きちんと仕事ができて、信頼やご縁が回ってくるのではと思いますし。

会計士が提供する業務は、オーダーメイド型の要素が強いです。
となると、このアウトプット力、企画力みたいなのがより重要で、会計士の営業はこの力がより求められるのかもしれません。

私もシニアまでは、完全に与えられるだけの立ち位置でさほど考えてませんでした。
ただマネジャーになって、お仕事をもらうこととはどういうことなのかを考えることが出来たのは、良かったと思います。
でも、監査法人時代の経験では全然たいした営業はできなかった気がしますね。
特にこのアウトプット側はまるで上手にやれなかったと思います。インプットするだけで終わっていたような。
独立した今からでも日々精進。

今日はここまでにします。

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