偶然ですがIPOタームでした
ここ最近ちょっとしたIPOタームでした。
IPOセミナーがあり、またショートレビューのお手伝いもさせてもらいました。
ショートレビューは久しぶりだったので、懐かしかったですね。
ところで、IPOは会計士受験生にとっての人気分野の1つです。
昔ほどではない気もしますが、依然として一定数の人気はあるはずです。
私も長く深い関与・・・とは言い難いですが、何年かIPOに関与していました。
かくいう私も入所当時はIPOを希望していたんですよ。
理由は、指導的機能を強く発揮できそうだなと思った点、会社の元気が良いイメージでそこに加わってみたかった点。
実際IPOに関与し出したのは入所8年目の時で、デビューは大分遅かったんですが。
IPOは会計士キャリアを考える上で主要な分野の1つです。
となると、IPO業務の特徴、関わり方、注意点など、気になる点も多いと思います。
そこで、今回は「監査法人におけるIPOよもやま話」をしてみたいと思います。
なお、私より知識経験が深いIPO専門家はたくさんいます。分かってねぇな~と思われる点も多いでしょう。
難しい話はできませんが、一般的な話だけしてもつまらないので、私の感想や紹介&キャリアに向けて&どう接していくべきか?について書きます。
エッセイみたいなノリでいきたいと思います。
以下、今シリーズの目次です。
- 監査法人で行うIPO業務
- IPO業務の特徴、位置づけ
- いつから&どのくらい経験するといいか
- 注意点
- キャリアの出口
1.監査法人で行うIPO業務
IPOといっても色んなフェーズ&業務があります。
監査法人が主に実施する業務は以下です。
①から⑤の順に流れていきます。
①ショートレビュー
⇒ ②IPO準備に向けた各種アドバイザリー ※
⇒ ③期首残高調査
⇒ ④準金商法監査(上場前2年間)
⇒ ⑤金商法監査(普通会社法監査もついてくる)
※ ない場合もあるし、④の最中に行う場合もある。
ですね。
①は実施しなくとも理屈上は監査をスタートできますが、実態としてはほぼ行われるでしょう。
逆にその後進まないケースは往々にしてあります。つまり①だけで終わる時もあれば、②で止まるケースもあります。
クライアントが上場を断念する場合には、④の途中で終わることもありますね。
スタッフだと、通常の監査アサインとして④及び⑤から入るケースも多いでしょう。
⑤は既に上場しているので、IPO業務と呼ぶかは微妙な所です。
それぞれの業務内容を紹介します。