#60 仕事の仕方(足し算vs引き算 リソース配分から)

有限リソースの中で

最近少し忙しいです。有難い事なんですが、少しバタついています。
(それでもサクッとブログ書きます!)
思い起こせば、監査法人時代もそういう時期は何度もありました。
その際、夜遅くまで仕事した事も当然ありますが、逆に締め切りを考えて手を抜く・・・もとい、合格ラインを目指す、もっと言えば赤点だけは取らない仕事をする、という方策を取ったこともあります。

そこで、今日は「リソース配分」という観点から私が思う仕事の仕方を書いてみます。

足し算思考 vs 引き算思考

仕事には、足し算思考と引き算志向があると思います。
前者は、0点からスタートし、1つ1つ積み上げて高得点を目指す方法。
後者は、満点から逆算し、仕事を引いていって高得点を残す方法。

私は、基本的には仕事は(監査も)、引き算志向を持つ方がいいのかなと思います。
以下、私の考えです。

1. 最適な資配分と期限
仕事リソース(主に時間)は有限です。
一方で、経済学は最適な資源配分を学ぶ学問と言われます。
つまり、最適な資源配分という概念は、リソース有限の世界でしか存在し得ません。
人材や時間が有限であるビジネス(というより世の中全般)では、この「最適な資源配分」が重要な概念であると考えられます。
そして、仕事には期限があります。(いわゆるQCDの重要な1つの要素ですね)
期限に間に合わせるには、最終形からの逆算が重要です。
結局「仕事=期限を意識した最適な資源配分プラン」ということになります。

2. 有限リソース下での仕事の仕方
有限リソースでの仕事となると、必然的に引き算志向になっていきます。
足し算でやっていくと、資源不足によりゴールしないリスクが高まるためです。
具体的には、仕事のゴールを見据え、有限のリソース内でどれだけ高い点数に近づけるか。でないと、終わりません(笑)
ただし100点からの逆算になるので、満点の答えは基本困難。
リソース内でどれだけ高い点数を取れるか?
一方でどこまでなら割り切れるか?の取捨選択が重要になると思います。

3. 余談
無限に時間かけてでもやるべき、というのは、責任者自身がそう判断した時だけに許させるものだと私は思うのです。
責任者がその判断をしなければ、原則有限の中でやらねばならない。
責任者以外に、最初から無限の判断は取り得ない。
満点を目指す矜持、努力は重要ですが、一方でリソース無制限のリスクを考える必要があると考えます。

以上あくまで私の考えでした。
足し算思考の方が良い場面もあるでしょうから、理想と現実の両面を睨み、仕事の仕方を考える切欠にしていただければ幸いです。

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