#28 悩み:独立開業(フリーランス会計士)という道を選んで

3か月が経過して・・・

前職の大手監査法人を退職して3か月が経とうとしています。
私は第二のキャリアとして「フリーランス会計士」の道を選択しました。
まだまだ助走の段階ですが、ありがたいもので、ご紹介やお話をいただけたり、それらが実際にお仕事になったりしてきています。
本当に周りの方々には感謝です。

さて、実際に仕事が少し進みだしてくると、思うこと、悩みみたいなのが出てきます。
今日は、このキャリアを少し歩み最近感じたこと(悩みっぽいもの)を記事にします。
(いくつかありますが、長くなるので1つだけ)
「フリーランス会計士のリアルな感想、悩み」
参考にしていただければ幸いです。

なお、私の言うフリーランスの定義は「常勤的に組織に雇われない&人を雇わない」働き方です。

自分の仕事を見てくれる人(相談、チェック)の存在

しばしば思うのは、自分の仕事を見てくれる人がいない、ということです。

組織においては、分からなかったり困ったりした時は、誰かに意見聞く、相談をすることを容易にできます。
私もそうしていました。
しかも気兼ねなく。

しかしフリーランスになって、組織時代には当たり前であったことができなくなっています。
想定はしていたわけですが、いざ直面すると、「おっと、どうしようかな・・・」なんて思うわけです。

まず相談の面。
本当に悩むときは、固有名詞を消したり一般論に置き換えて信頼できる方に相談もできますし、実際どの仕事でもそうしている方は多いとは思いますが、頻繁に聞くわけにもいかないものです。

「孤独」

世の経営者の方々にも当てはまると聞きますが、フリーランスもまさにこの感覚を時として覚えます。
だからこそ、人との交流の大切さを改めて感じます(同じ会計士に限らないです)。
直接仕事に関係なくても、コミュニケーションがヒントとなることは往々にしてありますし、何より精神が安定します。
結局完全にひとりでやっていくのは難しく、あらゆる面で支えられています。

次にチェックの面。
お仕事の仕方を考えたり資料を作ったり際に、それをチェックしてくれる人がいない。
これは思っていた以上に悩みます、私は。
業務提携してるでもなければ、誰かにそれを見せるわけにはいきませんしね、守秘義務があるので。
となると、どうするのか?
自分で何度も何度も見直しています。
少し間を空けたり、心を真っさらにして確認してみたり、どのように理解できるかを相手の立場に立って考えてみたり。

まぁ、どちらでも大差ないような点や、実質的に影響ない箇所はそこまで気にしなくてもいいのでしょうが・・・
私は前職でマネジャー業務で成果物のレビューを何度も行ってきたので、その観点での確認をしていますが、いざ自分自身の作成物となると「これでいいのだろうか?」という不安がなくはないです。

監査はレビューが必須プロセスですが、あれは大切ですね・・・汗

人に支えられるありがたさと、ひとりの特長

今まで周りの人に支えられて業務をやっていたんだな、というのをフリーランスになって実感しています。
私もたくさんのミスをしましたし、たくさんのアドバイスのおかげで仕事することができていました。
チェックされたり色々言われるのを億劫に思った時もありましたが、それは幸せなことだったんだなと思います。
また、チームだったから大きな仕事ができたとも思います。
絶対に1人ではなし得ないものです。

一方で、フリーランスで仕事をしていて、自分が「こうだ!」と思う点を小回り利く形で実行できる点は魅力です。
オリジナリティとスピーディーさ、自分らしさを前面に出せる感覚があります。
(それでも1人で完結しているばかりでもなく、何某か支えれられていることがほとんど。ホント感謝です)

どちらか一方が正で一方が誤、というのはないと思います。
お客さんのニーズや業務内容、目的、規模など。
それぞれの特長を活かした業務をしたいですし、また居場所のようなものがあると思います。
それこそが、広く社会に貢献することになるのではないでしょうか。

双方の良さを100%活かすことは現実的ではないので、それぞれ意識しつつも、軸とする側の特長を失わないよう、これからもお仕事やっていきたいと思います。

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