#7 私のキャリアを振り返って②(受験~就活)

  1. 受験時代~就活時

私は大学2年生の終わり頃(2004年の2月)、会計士の受験勉強を始めました。
数字が好きで、手に職を持つことで自分の人生を自分の足で歩きやすくなるのでは、という思いからでした。

大学2年生から始めたのは(1年生から始めなかったのは)、
卒業年度に合格しようとして逆算したら、2年生の終わりがスタート時期と考えた。
周りも3年生から就職活動するので、じゃあ俺は受験勉強!みたいなノリで。
そして、とにかく最初は大学生としての楽しい生活をしたかった。
単にそれだけです。
授業の他に、バイト、サークルetc...
でも、私はこの選択は全く後悔していません。
会計士の試験は、集中して取り組める環境を整えれば、2年前後で合格できる可能性は十分あります。
(最近は短期合格する傾向がさらに強まっています。リクルート活動を通して実感していました)
とにかく量が多いので、ダラダラはキツイです。息切れします。
生き急ぐ必要もない気がしますね。
やはり学生のうちにしかできない経験ってあると思います。
楽しく充実した人生の一幕になると思います。
結果、卒イチ年度での合格でしたが、全く気にしていません、今でも。
(社会人経由の方は、年齢的や周りの活躍からも焦りはあっても当然な気はしますので、私は意見する筋合いはないかもしれません)

予備校はTACに通っていました。
正直受験予備校は大手ならどこでも間違いはないだろう、と決め打ちでした。

受験仲間は、あまりいなかったです。
というより、仲良くなるとつい遊んでしまうような気がして(流されやすいタイプと考えていた)、敢えて作っていませんでした。
それだけ自分なりに受験にはマジメに取り組もうと思っていたのですが、
今思えば、もう少し受験仲間という同志と仲良く&切磋琢磨すればよかったな、と。
確かに遊び中心になってしまっている人(授業来なかったりフェードアウトしたりする人)もいましたが、
多くは合格に向けて真剣に取り組んでいる人たちばかり。
仲間がいることで、刺激や新たな気付きも得られたと思うと、もったいないことしてたなと。
そして、何より合格した後の仕事も含め、一生のご縁になれる人もいます。
一人前になって、全国各地で活躍する受験時代の仲間がいることは、人生にとっての財産にもなると思います。
合格後に仲間を増やすことは当然できますので、過度な心配はいりませんが、
受験時代からご縁を持てるのであれば、その方が良い気がしますね。
無理のない範囲で、仲良く切磋琢磨できる人がいれば、素直に関係持つで良いと思います。

当初の受験スキルですが、
簿記は実質初心者からのスタートでした(大学1年で簿記の授業取ってましたが、ぎりぎり可で通過するくらい出来はイマイチでした)。
それでも、気付けば合格時には簿記が得意科目になっていましたね。
財務諸表論(今でいう、財務会計の理論でしょうか)の学習が本格的に進むにつれ加速度的に伸びた気がします。
やはり理論と技術はセットになると理解が進むのかもしれません。
(ここに実務経験が加わると、さらに深みが出るんでしょうね、その辺は今日は割愛・・・)
周りを見ても各科目初学者は多かったと記憶していますので、
スタート時のスキルは何ら気にする必要はないと思います。
数字アレルギーさえなければ、出身学校や学部などもさほど気にしなくてよいと思います。ついていけます。

監査論の学習も進むことで、監査というはどんなものなのか、当時でも表面上は理解していたつもりですが、
仕事自体がどういうものなのか、それが将来どう繋がっているのか、結局イメージ湧いてなかったです。
スタートした以上合格したい、ただそう思って机に向かっていました。

1回目の受験(2005年)は短答式で不合格(当時はまだ短答式年1回でかつ次年度免除というのもなく、全員が一斉スタートでした)。
消化不良に陥っていたのは自認してましたし、強いショックもなかったです。
2回目(2006年)に合格。新試験制度の初年度でした。
しかし、実は直前の模試まで合格ラインギリギリ
、、、いやちょっと足りない状況だったのですが、(本当に勉強してたんか??)
本番大きなミスもなかったおかげか(ミスだけはないよう、意識してたのは確かです)、合格することが出来ました。
・・・どさくさ紛れに受かったようなもんかもしれません。

で、振り返ってみれば、実務ゼロの状態。
受験中も就職活動中も、将来イメージをクリアには持ててなかったです。
誰かに聞こうも、何を質問すればいいも分からず(思い浮かばなかったんですよ、質問が。ありきたりの事聞いても仕方ないし)、
良くある普通のルートで、普通に監査法人に就職しました。
エリアも、地元名古屋が好きだったので、「東京とか大阪とかまた働いてから考えればいいや!」と思って、決め打ちでした。
(どの法人にするかは、自分なりには考えました。自分の意見に耳を傾けてくれそうな雰囲気とか、ご縁とか。主にそういう理由で選びました。)
つまり、私の就職活動は、全く偉そうに語れるものではありませんでした。
今ここでブログ書いてること自体、ちょっと恥ずかしいですね。

とはいえ、15年経過し、思うこともありますので、以下私からのメッセージです。

法人選びに関しては、それなりには検討(悩まれる)される方がいいような気がします。
それは、単に最善の活動という意味で(言い換えれば後悔を減らす)。
ただ、決断する時期もだいたいは決めておいた方がいいかなと個人的には思います。
就活に限らず、100%納得できる情報を集めることは難しいと思います。
何でもそうですが、分からないなりに決断をしないといけない時の方が多いのであって。
慎重になりすぎると迷宮入りします。
時間をかけること=最善の活動ではありません。
時間は有限です。
みなさんが重要視したい点を優先度つけて並べていって、
1,2周回くらいしたら、決め時かも・・・そんなイメージで。

私は大手法人出身ですが、
予め言っちゃいますが、通常の内容(業務内容とか研修制度とか)は、
本質的に大差ないので、ここを聞きだしてもあまり意味ないですよ。
ここ聞くくらいなら、自分自身の希望や考えを深める時間にあてた方がよっぽど◎。
一方で、各法人のビジョンや、足元で特に取り組んでいること、
法人が持つ雰囲気(文化、人)みたいなのは少しずつ違う気がしますので、
その辺りは感じ取ってもらうのは良いかと思います。
言葉に表しにくいので、感性豊かに。体で感じましょう。

規模ですが、大手と中小、それぞれ特長があります。
就職活動のこの時期だからこそ、みなさんなりに比較してみるとよいと思います。
エリアも、それぞれの良さがあります。東京だけでなく、地元や気になる地域があれば。
ちょうどコロナ禍で各地の説明会にはリモートで参加しやすいでしょう。

憧れでもなんでもいいので、みなさんなりに
「○○地区の○○法人で仕事している自分が一番いいイメージかも」
と思う法人を志望してください。

合格後は、監査法人以外に就職する(あるいは現在の勤め先を継続など)道もあります。
現状でその希望が強くあるのであればそれで良いですが、
若い人を中心に特に拘りがないのであれば、
私は一旦は監査法人希望とするのが良いと思います。
ブログ#3,4でも書きましたが、監査は公認会計士の独占業務なので、
資格的にも人生設計的にも最低限経験をしておいた方がベターだと思います。
監査法人は比較的若い組織体ですし、
監査業務は、仕事でありながらアカデミックな要素もあり、
また各法人OJTも比較的手厚いと思いますので、
業務経験値を獲得できる期待値は、若ければ若いほど高いと思いますので。

さて、ここまで書いておいて、元も子もない事言って混乱するかもしれませんが、
就活にあたっては、考えを硬直化し過ぎず、フレキシブルな姿勢を併せ持って臨むくらいが良いと思います。
というのも、仕事していく中でご自身の希望も変わりますし、周りの環境も勝手に変わっていきます。
組織も生き物である以上、今年仕入れた情報や制度、体制等が翌年度も同様に続く保障はありません。
ぶっちゃけ、どこで始めたって、一人前に仕事ができるようになることが一番重要。
法人やエリアに限らず、
「自分に実力さえあればどうにだってなる」
という思いを持ちましょう!!
(○○法人に入ったから上手くいかなかった・・・と連発する時点で、ちょっと寂しいですよね)

ともかく、昨今は各法人リクルート活動に力を入れていて、
情報発信も大変充実していますので、
気になることは、聞いちゃいましょう。
各法人フランクにお答えいただけると思いますので。
監査実務に入ると、クライアントの方に「質問」などの各手続をし、
その情報をもとに「有限な時間の範囲内で」「判断」をする。
実はこの繰り返しです。
法人選びというのは、インターン的トレーニングになってるかも・・・
なーんて、今になって思ったりしてますので、
「あー、相手に質問をして判断をしていくというのはこういうことなのかもな」
って思いながら、楽しく後悔なきよう活動してくださいね!!


長くなりましたが、次回は私のスタッフ時代を振り返ります。






-その他キャリア
-, ,