#13 私の入所前のキャリアプランと現実

長々とスタッフ時代の思い出を書いてきましたが、じゃあ伊藤が入所前に描いていたキャリアプランと現実はどんなもんじゃい?という点で今日は書きます。

私は、サービスラインで言えばIPOを志望していました。
実際ですが、国内大企業の監査業務(ドメスティックな側)がメインで、IPOに初めて携わったのは7年目でした。

私自身その状況に特に何か思っていたわけではないのですが、
もしかすると希望を強く言ってなかったのはあるかもしれません。
事実、さほど言ってなかったです。
当時も年1回希望業務を伝える仕組みや面談はあったのですが、強くは言ってませんでした。

希望ですが、言った方がいいとは思います。
希望業務は得意業務である可能性が高いと思われ、それは社会にとっても望ましいこと。
そう考えればむしろ理に適っています。

一方で、仕事は需給バランスがあります。
それはマーケットだけでなく法人内でも同じ。
つまり、希望は必ず叶えられるものではありません(特に短期的には)。
そういった背景がある中で、ワガママのように希望を押し付けても意味ないです。

今振り返って、その通りになってなくて後悔しているか?というと、正直全然していません。
まぁ、希望自体が強くなかったというか、他の業務もやってみたかったというのもあるからなんですが、
いろいろな経験は積めたし、勉強にもなったと思うからです。
なんというか、その仕事に巡り合った「ご縁」を大切にする方が先かなという感じです。

希望業務は、どの人も大体は通常監査以外の専門業務であることが多いのですが、
スキルのは監査を通じて習得できることも多いと思います。
(監査でないと習得できないのではなく、監査でも十分できるという意味)
それは、お仕事そのものの進め方やチーム作業といった、汎用的なスキルのこと。
特に、監査法人が始めての就職という方は、最初数年は希望業務が叶っていなくても汎用的な知識とスキル、経験を積むのも悪くないと思います。

私は14年半在籍していましたが、IPOも数年は結構やらせていただきました。
他にもアドバイザリーも同時に何件か関与させていただきましたが、
ある程度仕事がこなせるようになった時期からだったのか、割とスムーズに短期間で入り込めた気がしています。

希望が瞬間瞬間では叶わないとしても、それを生かすも殺すも自分次第、と今でも考えるようにしています。
ご縁を蹴っ飛ばしてまで、自分の主張を強行するのも、野暮な人生だなと。
人それぞれでいいと思うのですが、私はそんなポリシーですね。

みなさんも、ぜひいろんな経験をしてくださいね。

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