#14 学ぶということ:インプットとアウトプットの繰り返し

CPE(継続的専門研修制度)が設けられ、かなりの年月が経ちます。(私が合格した当時も既にありました)
専門家の部類とされる会計士、絶え間ない研修と、業界の品質担保という点で、こういった仕組みの必要性は理解するところです。(制度上思うところなど、そこは今日は触れません)

そこで、今回は学びという点で。

「学びは、インプットとアウトプットの繰り返しから生まれる」

これは私が大好きな養老孟司さんが言われている言葉です。
文武両道、知行合一然り。
一般的にもこの概念は良く言われていると思います。

合格直後しばらくは、最もインプット(知識)が多い状態です。
アウトプットもしてきていますが、それは試験というアウトプットで、やはり学問上の話。
学問(知識、理論)も大切です。それがなければ、専門家としてのスタートに立てない訳で。
でも合格すれば、まずはスタートには立ったといってよい。
(知識は流動資産みたいなもので、陳腐化しやすい性質があることに注意)
そしたら、次は、お仕事としてのインプットとアウトプットを行うことが大切だと私は思います。
お仕事としてのインプット(話を聞く、資料を読む、現場を感じる。知識だけに限らないと思います。)をたくさんして、
お仕事としてのアウトプット(まとめる、伝える、新しいことに取り組んでみる)もたくさんする。
アウトプットすると、それは気付きや反省という形でインプットに返ってきます。
繰り返すことで、何回も気付きや反省があり、それが体に染みて、いずれ自分のルール(経験が体得へ)になる。
(あ、寝る間も惜しんで働こうという意味では全くありませんので、悪しからず)

会計で無理矢理例えれば、
「負債を調達(インプット)して、資産に変換する=事業を行う(アウトプットする)」
会社はこれを繰り返していますし、それが行えている会社は特長を生み出したり味が出てきたりしていると思います。
(企業文化なんていうのがそれかもしれませんね。1回切りじゃ文化など根付かない)
自然人である我々も、そうすることで味が出てくるのではと思ったりします。

お仕事に関する学びは、お仕事からでしか生まれないと思います。基本。

たくさん良い刺激を受けて、たくさん良い運動(お仕事)をしてくださいね。

-会計と倫理・生き方
-, , ,