#75 ビジネスを見よ!!

監査はビジネスを見られる貴重な場

前職では実に優に100を超えるクライアントにお邪魔しました。
業種もバラバラです。
監査して思ったのは、「企業の数だけビジネスがある」ってとこでしょうか。
基本的なビジネスモデルは同業であれば同じなのですが、細かい箇所更にはリスク度合いは各社で異なる印象でした。

そう考えると、監査はビジネスを感じられる貴重な場だったなぁと思います。
カネの流れ、モノの流れ、業務の流れ、システム(データフロー含む)、業績etc....
周りを見渡してもこんな環境に身を置ける職業はそうないと思います。
リアルなインプットを積むことができる。
その機会を持つ会計士は恵まれています。

さて今日はこれに関連したエピソードです。若干デフォルメしますが、基本エピソード通りです。

アンテナ高き会計士:会計や監査を語る前にビジネスだ!

会社のビジネスに鋭く切り込んで監査を行っていた上司、先輩がいました。
何人かいらっしゃって、各々一緒にお仕事したことがあるのですが、総じて次のような事を言われてました。

・ビジネスを見るのが楽しいんだ
・○社のビジネスモデルだと××といったリスクがあるから△△の状況になると業績は厳しくなるよね~etc...
・会計や監査を語る前にビジネス

会社のビジネスや業績、今後の見通し等にとにかく敏感、アンテナが高い。
切り口が常にビジネスなんです。会計から入ることは多くない。
話の帰結もビジネス寄り。その会計処理が会社のビジネスに将来的にどう影響を与えていくのか?といった視点で語られます(イコール業績、だけでななく、健全な企業体制という点からも)。
とにかく、必ずここに立脚した思考が展開されるのです。しかもあらゆる場面でそれがブレない。
何より子供のように無邪気に語るのです。
そんな姿にファンも多かったです。会計士はもとよりクライアントも。

私も楽しかった思い出が多いです。

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