#75 ビジネスを見よ!!

分かった気になってはいけない:直接ビジネスしていない

ここまで検討すると、ビジネスについて色々言いたくなってしまいます。
特にビジネスの弱点など。評論家かのように。
分かった気になり上から目線になりがちで。
きっと私もつい言ってしまっています。

一方、経営者は幾多の辛酸を舐めています。
1円稼ぐことの苦労を誰よりも知り、資金調達にも従業員の対応等にも骨を折っている。
最近だとコロナで、明日潰れるかもしれない危機に直面している会社もあって不思議でない。
独立してから経営者の方と知り合う機会が増えましたが、バイタリティー溢れる方々ばかりで、自分には怖くて到底できない環境に身を置かれています。

そんな方々が、半分外野の会計士から偉そうにビジネスについて言われてもこう思うのでは?

「やってもない奴が偉そう言うな」

ここまではっきり言われたことはないですが、「そんな簡単に行かないよ!」くらいは何度か言われたことがあります。
そう、我々はビジネスの当事者ではないのです。

期待されること、嬉しいこと:ビジネスをベースに語り合えたら・・・

では、何も意見してはいけないのでしょうか?
逆に次のような言葉を頂いたことがあります。

「外の立場だからこそ見える視点をどんどん言って欲しい。中にいるとどうしても視野が狭くなるし、他の世界も分からない。我々の内情について理解があるのは外部で言えばあなた方。忌憚のない意見をお願いしたい。」

多少は気遣って言ってくださっているんでしょうが、基本的には偽りないと信じています。 

相手を尊重しながらも、客観的に意見を述べる。
礼節を尽くしながらも、率直に意見を述べる。
会社の良い方向を考え、正直な意見を述べる。

会計士には言う権利がないと思いたくないです。
何も言えなくなったらまるで犬みたいです。ロボットと同じです。
ただ立場はわきまえる。

立場は異なるけども、対等な立場としてビジネスについて語り合えたら、その後会計や税務、その他数値技術に繋げていけたら、それこそ会計士冥利に尽きるんじゃないでしょうか。 
私もまだまだ勉強が必要です。

長くなりましたが、今日は以上です。

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