#84 独立会計士の営業②(周りの印象と私の所感)

営業に繋げるための方法:退職後の人脈は退職後に築き上げていく

私の思い付く方法は2つ。

1.色んな人に会う
2.目の前の案件を真剣に取り組み、成果を出す

なんだよ結局1かよ、と思われたことでしょう。既知の人からの紹介がメインである以上そうなるのではと思います。

ところで、「監査法人時代にたくさん人脈作っておけ」という話はよく聞きます。
確かに、あるに越したことないと思います。
しかし、実はそう多くなくても問題ないのではないか、と私は考えています。
これは私の経験や周りを見て思うのですが、お付き合いが復活した方や新たに知り合った方からのご紹介が意外と多いです。性質上、業界関係の人が中心ではありますが。

その点から、退職前の人脈は独立の成否を分けるキーにはならないと思います。
気休めくらいが丁度いいのでは。
正直「仕事上の人脈」というのは、差はあれど、賞味期限というのがあると思います。
組織の切れ目が縁の切れ目という意味ではありません。ターゲット、マーケットの観点だと思います。極端な例を言えば、明日からラーメン屋を開くとなったら、ここまでの人脈は活きますか?ということです。
実質的なサービス内容、規模等は大手監査法人と決して同一ではありません。
どういうフィールドを主戦場にしていくか、そこで活きる人間関係はどのようなものか?
独立後のマーケットにはそこのマーケットでのお付き合いがあるのだと思います。
サービスは外観上同じでも、スタイルや価格の面で「餅は餅屋」の性質がある。

「それすらも築いている人がいるのでは?」と思うかもですが、退職前に退職後関係を持つ(だろう)方々との人脈が広く深く築かれているケースは多くないと思います。だいたい、想定通りになどならないので、杞憂でしょう。

「退職後の人脈は退職後に築き上げていく」

私はこう考えます。

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