#97 独立要件を後輩会計士と語る①:仕事のミス

後輩会計士Aくんの独立

2か月前、私が仲良くしている後輩会計士Aくんが事業会社を経由し独立しました。
彼とは、仕事のことから生き方まで頻繁に会話するのですが(こちらと同様の方)、いつも深く考えさせてくれます。
せっかくですから、そのエピソードを定期的にシリーズ化したいと思います。

さて、前置きとしてAくんのここまでのキャリアです。
★ 学生で会計士合格。いわゆる就職浪人真っ盛り時代の合格者。ストレートで大手監査法人に入所
★ 監査法人には6,7年勤め退職
★ 第2のキャリアとしてベンチャー企業へ部長として転職。経理から総務企画まで担当。
★ この度第3のキャリアへ進むべく退職。完全独立も視野に今後を真剣に悩み中
といった状況です。

仕事のミス 伊藤

先日は次のような切り口で会話が始まりました。

「今までで一番の大きな仕事のミスはなんですか?」

まずは私。
前職の監査法人、独立後の両方で考えました。
思いついたのは以下です。

【エピソード】
① 残高確認状の発送基準を間違え(売掛金の確認状を過小に発送してしまった)、気付いたら監査が終わっていた。
② 誤謬を見逃し、翌期に訂正報告書となった(←監査意見に影響はないレベルでしたが、考えて訂正となった)。

②は全然笑えない問題なのですが(①もよろしくないが)、不正でもなく利益赤黒反転するレベルでもなかったからか、法人内も対クライアントも大事にはならず。
①はそもそも誰も何も気づかず終わっています(当時の直属の上司には報告はしましたが)。
ただ、自慢でも何でもないのですが、前職時代はこれ以外に大きなミスというのは思いつきません。
(クライアントからの𠮟責やチーム間トラブルは幾度となくありましたが、それはミスとも少々異なりますので除外しました。)

逆に独立後の方がミスが思い浮かびます。

【エピソード】
① 税務申告書の所得計算をウン千万円間違えそうになった(←チェックで気が付きセーフ)
② 経理サポートにて、仕訳を凡ミスして起票した(←本当にミス、アウト)

②も結果的には気付いたのですが、提出後でしたので、、、
①も②も一歩間違えたら・・・と思わずにはいられません。

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