#98 独立要件を後輩会計士と語る②:リスクマネジメント

先日の続きです

仕事上のミスをどう減らしていくか?から派生して、Aくんとの会話からふとこの言葉が出ました。

「リスクマネジメントはとても重要ですね」

独立において必要な要件と言っていいでしょう。私たち共に頷いていました。

守の部分

個人でリスクマネジメントを機能させるためにはどうすればいいでしょう?
まずは「守」の部分。

当然ですが、知識や技術、経験が重要です。
ミスる時ヤバい時は、シチュエーションや対峙する論点に何某かその兆候があるものです。
そこでボーっとしてるのか?緩急つけられずイケイケなのか?
それとも慎重になれるのか。

その判断を助けてくれるのが、知識・技術・経験等です。
仕事のミスを減らす、あるいは仕事そのものへのリスク(主に受注時。ブラックな仕事への対処というだけでなく、対象範囲やスケジュール等から実施可能なのかなど)に対しても有効でしょう。
仕事は受けたものの、デリバリーがままならず、逃げるように終了した、という例も耳にしました。
事情は分かりませんが、リスク評価とリスク対応(まるで監査ですね)について考えさせられます。

攻の部分

一方で勇気(攻め)だって要ります。
過敏すぎてはリスク回避の行動ばかりになってしまいます。
稼ぐ必要がある以上、あるいは自らの成長や事業の成長も考えると、受けていきたい仕事もあるはずです。

攻めと守りの配分、スタンスは個々によって様々。目指したい姿にもよりますので、何が正解とかないでしょう。
目指す働き方生き方と個々のパーソナリティを見つめて、攻守の功罪を考えて事業を進めていきたいものです。

なお、会計士は守備型の人が多いような気がします。一方で経営者の方々とお話しすると、とても自分にはできないリスクを取って仕事に励んでる方も多く、しばしば驚かされます。独立してからこのような方々とお会いする機会も増え、これまた考えさせられます。
(ただ会計士はその職業柄、守りの姿勢が強いくらいが良い気もしたりしますが・・・どうなんでしょうね。)

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