#98 独立要件を後輩会計士と語る②:リスクマネジメント

組織のリスクマネジメントに助けられていた

私は独立し1年経った今、自分の仕事に対する「リスク」をどうマネジメントしていけばいいのか、迷いながら過ごしています。

ところで勤め人時代の私は、本当の意味でのリスクマネジメントなど考えてなかった気がします。管理職という立場上、ある程度アンテナはあったと思いますが、例えば受注可否について自分の考えは表に出しません(法人としてのルールがあるので出しても仕方ないし、大して考えてもない)し、目の前の業務でさえ「他の誰かがレビューしてくれる、何なら最終責任は自分ではない」という気持ちがゼロではありませんでした
といった風に、守られているのを薄々感じてるくせに、組織体制には幾度どなく文句を言っていた自分。
今思えば恥ずかしい・・・
「リスクマネジメント体制がゼロの中で仕事やってみろ!」って、法人にも心があったら言われますね(笑)

無意識のうちに法人のリスクマネジメントにとても助けられていたんだと、独立してからは強く思います。
スケジュール管理、受注リスクへのアンテナ、スケジュール管理、ミス防止対策ect…。ちょっとしたツールだって役立っていた。
組織の恩恵を余すところなく受けに受けまくっていた私。
「組織が敷く真の意味でのリスクマネジメント体制とは何なのか?」にもっとアンテナ張っておけばよかったかも、なんて思います。

組織と個人のリスクマネジメント

リスクマネジメントの強化を考えるなら、数人でもいいので組織化はやはり考えられる選択肢です。
1人から3人になれば、それだけでパワーは3倍以上。正直全然違います。
例えば私は税務については主に3名で活動しているのですが、1人だったら厳しかっただろうなと感じる点が、たった半年の間にも多々ありました。知識、ミス発見、ブレインストーミングなどなど。

とはいえ、個人の特長を存分に活かす&自由に生きるべく1人で仕事に励むのも、それはそれで楽しい。
人間が不足するならテクノロジーをお友達にする(活用する)とか、習得しないといけない点もたくさんありそうです。

1人であっても数人でもそれ以上であっても、一定レベルの品質の確保は将来に渡っての重要施策。
楽しいだけでは仕事は務まりませんので、周りの方々の視点も参考にしながら、リスクマネジメントを創り上げていきたいものです。

今日は以上です。

-独立