#99 【書評&独立要件】:志村けんの言葉(志村流から)

独立するなら・・・

独立の話をブログにしていて思い出したのですが、こんな本があります。

志村流 (王様文庫) [ 志村けん ]
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誰もがご存じの、志村けんが2005年に出した本です。
この中に、「会社を辞めて独立する場合に問いかけたいポイント」が志村けんの視点で紹介されています。
(もちろん一般向けですが、会計士税理士にも通ずる点はあると思います)

以下、引用します。

オレが立てた質問は3つ

① 独立するなら何をしたいか、すぐ答えられるか。
② これだけは自信がある、という特技はあるか。
③ 他人から「ちょっと変わってるね」と、よく言われるか。


ひとつでも「ノー」があれば、独立するのはやめた方がいいんじゃない?
3つとも「ノー」の人は、独立はしないまでも、会社での立場を強くするのも、ちょいと難しいかもと思う。

これは「自分の値段を知る」という見出しで書かれている内容です。
「想像だにしない事が起こる世の中。独立するにしても、会社で働くにしても、個人の才能が最も重要になることは間違いない」と。

「独立するなら・・・」という問いながら、解はそれだけに焦点を当てていません。
結局、どう仕事しようとも重要なポイントは同じだと言っているのが興味深いです。

カッコイイ生き方

これには続きがあります。

独立して生計を立てている芸能人でも、実はこの三つが全部揃った人なんて少ないと思う。オレも2つは「ノー」かもしれない。
でも、だからといって、自分に見切りをつけるのもよくないな。
今の会社より換金率が悪くなっても、それでもいいと割り切れるなら、好きな道なり、他の会社なりに進めばいい。
今の会社にいたいならいればいい。それだって決してカッコ悪い生き方じゃなく、ずっとカッコ悪い生き方をしていてもそれが20年続けばむしろそれは十分カッコイイことだと思う。

いやー、イイ事言われます(笑)

常識人の変な人

余談ですが、冒頭のメッセージも紹介します。

「常識人の変な人」というのが、オレの目指すところだ。

「個性は変人・常識は凡人」
普通だけど普通じゃない、とでも言いますか。
「常識のない奴に成功なし」と言い切っています。
「逆に個性は凡人でも常識はイっちゃってるような奴じゃ救いようがないじゃん」と。

これまた、なるほど。

スターの人柄に学ぶ生き方

この本を読んで、志村けんの人柄、なぜ多くの人に愛されていたのか、が分かる気がします。
人間関係、お金や時間に対する考え方に、共感できる点がいくつもありました。
「人間臭さ」「粋」といった言葉がよく似合う。

一昔前の本ですが、是非読んでみて下さい。

-会計と倫理・生き方, 書評, 独立