#70 独立準備の経験談③ 仕事&理念編

⑨ 理念

⑧の準備に近いのですが、独立後の方向性は自分でもすごく考えていたと思います。
平たく言えば「どんな仕事を、誰と、どこで、どのようにしていきたいか?いつまでにどうなっていたいか?」
具体的には、人生設計をA4紙1枚でまとめる。
生き方をベースに、仕事の理念、特徴、想定する業務内容、環境、働き方、年収目標、3か年計画・・・
独立を決意し出した辺りから、3か月はずーっと考え続けてました。何なら今この瞬間もまだ考え続けているくらいです。

独立は、天井が抜けると同時に床も壁も抜ける感覚です。
良く言えば自由に将来図を描けるし(実現できるかといった話は度外視)、悪く言えば気付かぬうちに描かれてしまいます。
仕事は思わぬ時に思わぬ形で舞い込んできます。出会いに似ている。
その時、「時間があるから、割りがいいから、とりあえず稼ぎたいから」などという理由だけで受けてしまうと、絵がぐちゃぐちゃになり兼ねません。「絵の具塗っちゃったから(日程が埋まっちゃったから)しばらく消せない(他の仕事入れられない)、どうしよう!!」みたいな。

引き換えとして、我慢が要ります。描きたい絵とは違う仕事が来た場合、飛びつかず我慢できるか。
また忍耐も要ります。稼ぎが減ってもメンタルを保ち、しゃがみ続けられるか。

「独立=人生そのものを考えること」だと私は思っています。受験や就職と同じ。
それが「理念」だと思います。
設計図がフリーだからこそ余計にです。
会計士は独立イージーが故に、ここが疎かになりがちなのではないか・・・と私は思うんです。
(念のためですが、設計図なしに成り行きままに描いていくのも1つのスタイルだと思います。それに納得してればいいわけで)

⑩ 準備は楽しい:旅行の準備みたい

以上、私の準備について長々と紹介しました。

振り返って思うのは「楽しかった」。
まるで旅行の準備や、冒険に出る直前のような感覚です。
自分でゴールを決めて、そこに向かってあーだこーだプランニングする。
そういう意味では、企画が好きな人は独立向いているかもしれませんね(笑)

将来独立を視野に入れている方、ちょっとでも参考にしていただければ幸いです。

PS
さて、今日で2021年最後のブログとします。
今年は8月から始め全部で70本書けました。
お読み下さっていた皆様、感謝申し上げます。
2022年もある事ない事発信していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
伊藤翔公認会計士事務所 伊藤翔

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