#91 昔の監査の思い出③ 東日本大震災時の決算

期末日間際に出された会長通牒

徐々に期末が迫る中、会長通牒というのが公表されました。期末間際3月30日のことです。

会長通牒「東北地方太平洋沖地震による災害に関する監査対応について」及び「東北地方太平洋沖地震による災害に関する学校法人監査の対応について」の公表について | 日本公認会計士協会 (jicpa.or.jp)

そんな時K社からも相談がありました。

「決算作業のピーク時の4月上旬の数日間、急で申し訳ないが、できたらウチに常駐していただけないか??今回に限ってはその場その場で会計処理や進め方を相談させてもらいたい。特に相談がない時は他の業務されていても全然構わないので。」

細かいやり取りは記憶にないのですが、問答無用で要請にお応えしたはずです。
ただ監査法人側も忙しい時期ですのでメンバ何人も張るわけにはいきません。
現場は私1人が張ることになりました。

3日間くらいでしょうか。終電までいましたね。
質問には即回答しないと意味がないので、検討している時は本当に真剣でした。
理屈前面では進まないし、かといってそれも守らなければならない。状況も日々変わる中、ほぼその場で回答しなければいけない。
チームメンバーには何回も電話で相談しました。
自分としてもチームとしても、総合力、底力が試されているなと思いました。

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