#93 内部統制、会計士の存在:外部証拠と内部証拠から

一大イベント日にふと思い出した監査実務

3月31日と4月1日は、監査業務を行う会計士にとっては一大イベント日ですね。
そうです、棚卸立会と実査ですね。
今日は、会計士は各地に散らばって業務しているのではないかと思います。

立会と違って実査はこれ自体印象的な出来事は特にないのですが、業務を思い返すと、突合する証憑は色々あったなぁと。現物もだし、会社内の資料もだし・・・
なんて考えていたら、証拠の種類と内部統制について、とあることを思い出しました。
今日はそのことを綴りたいと思います。

外部証拠と内部証拠

前裁きとして、小難しい話を。
監査で入手する資料には主に2種類あります。
「外部証拠」と「内部証拠」です。
会社外部から入手する証拠が外部証拠、主に会社内で調製された資料が内部証拠です。
監査論では、両者には証拠力の違いがあるとされ、「外部>内部」です。
これは監査に馴染みがない人でもなんとなく分かりますよね。
内部証拠となると、いかようにでも作れたりしそうですもんね。例えば、ハンコ押してあるといったって、それ身内の人のでしょ?ってね。
監査証拠の中心が内部証拠だと、微妙だな~なんて思うのが我々の性でもあります。

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