#44 仕事を「○次元」で行う

徐々に次元を広げていく

0次元→4次元になるにつれ、徐々に目に入りづらくなります。
これは対象範囲が広がっているのと同義で、それだけ仕事の幅、手段が広がることを意味します。

徐々に次元を広げるイメージで仕事を積み重ねていくと宜しいのではと私は思います。
1年目、まずは自分です。自分で調べ自分で考えることから始める。
自分1人では大した結果出せないでしょうから、目の前の先輩やインチャージの指導助言をもらいながら進める。コミュニケーションの第1歩でしょう。
できれば同時並行で、チームがどのように動いているかを見てみましょう。
聞き耳を立てる。業務内容を観察する。時間ある時に質問し1つ上の仕事を学ばせてもらう。
2次元まで広げ実際の仕事に活かせれれば、インチャージの第1歩となります。

さて、特に意識せずとも2次元まではまず広がるでしょう。時間もかかりません。
問題はその次です。
なぜならここからは無視しても仕事は何となく回ってしまいます。
まずは3次元。
監査は主たるカウンターである経理部だけを見ていれば一応成立し得ます。
また、他の監査チームと情報交換を何らしなくても、間違いがなければ進みはします。
なんせ、ラクですし。
でも中身が濃くなることはないでしょう。
例えば、経理と他の部署の課題認識は一般的には一致しません。
利害対立することもあります。
各利害関係者の思惑を理解することは、プロジェクトをスムーズに進める上での重要な視点だと思います。
要は、経理だけ見ていても物事は然程進まないでしょう。
監査人としての存在感も今一つでしょう。

そして4次元。
監査もアドバイザリーでも、しばしば課題に直面します。
ただ、今すぐ解決しないと×というものばかりではありません。
クライアントの持つ課題であれば、それは即改善するものなど多くありません。
その時に利用できるのが「時間」です。
難題で平行線になるような議論は、一旦クリンチに持ち込み次回へ持ち越す。その間に形勢変化や準備を進める。
他には、タスクを複数年に渡ってイメージし腰を据えて取り組むケースもあるでしょう。
「今でしょ!」が流行りましたが、「今じゃない!!」も仕事では良くあると思います。
クライアントとのリレーション構築も、4次元対応の1つ。時間が非常にかかりますね。
総じて、長い目で見て良い仕事となるか?です。

いかがでしたか?
「次元」をフルに活用することができれば、スケール大きく面白く仕事ができるのではないかと思います。
高次元ほど範囲は広いですからね。
それには、良い悪いの線引きを自分なりに引けるか?も重要ですね。
一言で言えば「実力」でしょうか。
私も自信もってフル活用できるようこれからも努力です。

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