#54 2021年度公認会計士論文式試験合格発表

今日は公認会計士試験合格発表日です

今日は2021年度の公認会計士試験の合格発表日です。
私は15年前の11月20日でした。
前職時代は長らくリクルート活動もしており、現在は継続して実務補習委員も務めているので、15年経った今でもこの日は毎年感慨深い気分になります。

今年の結果をクイック分析

さて、今年の結果をクイック分析してみました。

【2021年度 公認会計士試験合格者調】

区分 2021年度 2020年度 前年比 参考
2015年
参考
2005年※
願書提出者数(a) 14,192人 13,231人 +7.2% 10,050人 15,322人
論文式試験受験者数 3,992人 3,719人 +7.3% 2,956人 3,510人
最終合格者数(b) 1,360人 1,335人 +1.8% 1,030人 1,308人
合格率(b/a) 9.6% 10.1% ▲0.5% 10.2% 8.5%
25歳未満合格構成者比 65.1% 60.4% +4.7% 52.2% 44.5%
女性割合 21.8% 24.5% ▲2.7% 20.0% 18.9%

※ 旧試験最終年度。

① 受験者、合格者、合格率
合格者、率とも前年とほぼ変わらずですが、2013年以来の一桁になりました(9.6%)。
約9%~11%が8年継続しています。
受験者数(願書提出者数)は、底だった2015年の約1万人から6年連続の増加で、15,000人に近づいてきました。
受験者数の微増傾向に反比例する形で、合格率が微減してきているようです
だいたい1,300名前後の合格者数を水準レベルと考えているのかもしれません。

② 25歳未満割合
合格者全体に占める25歳未満の割合が65%となりました。
過去15年を見ましたが、おそらく過去最高。
2015年も52%ですので、ここ数年さらに上昇しています。
学生割合(在学中)も増加していますが、年齢よりは緩そうです。
なので、大学3年生前後(21歳前後)の合格者が大幅に増加しているのではと推測します
元々この実感は、前職時代のリクルート&補習所活動でも抱いているので、これがさらに加速したということでしょうか。
旧試験制度最後の2005年を見返してみたら、44%なんですね。
状況はかなり変わりました。

③ 女性割合
こちらはそこまで大きな変化がありません。
増加傾向ではありますが、多少ですし、前年よりは下がってます。15年程前も似たようなもんです。
改めて見て、結構意外だなとも思いました。


私としては、少しずつ受験者数が増えてきているのは嬉しい気持ちです。
また、25歳未満(もっといえば20~22歳)が合格者の中心である時代となったと言って良いので、それを前提とした各種制度、補習所の在り方が求められるなと感じています。

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