#95 作る側(決算業務、税務申告)に立って

監査人に対する思い

もう1つ、監査人に対する思いです。

作成側で関与した会社さんの1つに会計監査人が入っていて、実際に私が作成した申告書等が監査の過程で確認されました。
監査上の重要性や実際にどの粒度で確認されたかは分かりませんが、確認が終わった後、どこか安心感を覚えました。
「間違っていても監査人も連帯責任だ~!」といった黒い安心感もゼロではないですが、「自信を持っていい!見てもらえて安心!」というホワイトな方が大きかった。

際どい質問や詳細な間違いを指摘されると、正直ウッとなります。
そこまで言わなくても・・・とも思います。
でも同時に「そこまで見てくれているんだ」という思いも抱く。
この気持ちも新鮮でした。
作成側も間違えのないよう誠実に対応し、監査側も作成側の立場を慮りながらも気を緩めることなく丁寧に確認する。
こういった協力関係を互いに築けると、もっと健全で価値ある会計監査になるのでは?
会計士歴15年経った今、改めて思います。

作成側に立ってまた違った景色が覗えました。
何歳になっても新しい景色はいいものです。

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